
腋臭症・多汗症
腋臭症・多汗症
わきの下にはアポクリン腺とエクリン腺という2種類の汗腺(汗を出す器官)があり、わきがとは、アポクリン汗腺から分泌された汗が皮膚表面の細菌と反応することで、特有のにおいを放つ状態をいいます。アポクリン腺は思春期以降に発達するため、10代後半から症状を自覚される方が多くみられます。
当院でのにおいの軽減を目的とした治療には、塩化アルミニウム溶液の外用や、レーザー脱毛による毛根の除去、マイクロ波(ミラドライ)によるアポクリン腺の破壊といった選択肢があります。
においが強く、日常生活に支障をきたすような重度の症例では、手術による治療が検討されます。皮膚の裏側からアポクリン腺を選択的に切除する方法が一般的で、再発が少ないとされています。しかし出血や血腫形成など合併症の危険性が高く、全身麻酔、入院が必要となることがあります。
多汗症とは、気温や運動に関係なく、日常生活の中で必要以上に汗が出てしまう状態をいいます。特に手のひら(手掌)、足のうら(足底)、わきの下(腋窩)など、限られた部位に症状が出る「原発性局所多汗症」が多く見られます。発症は思春期ごろからが多く、精神的な緊張や不安が引き金となって汗が増える傾向があります。
重症例では、外科的治療(交感神経遮断術)などが選択されることもありますが、リスクや副作用があるため、基本的には保存的治療(手術以外)から始めるのが一般的です。
汗の悩みは見た目だけでなく、心理的なストレスや対人関係にも影響するため、早めのご相談をおすすめいたします。
当院では腋臭症(わきが)・多汗症治療で代表的な治療機器ミラドライを導入しております。ミラドライは、マイクロ波を利用して汗腺をピンポイントに加熱・破壊することで、汗と臭いの原因となるアポクリン線・エクリン線の機能を根本から取り除く治療法です。ミラドライの最大の特徴は、手術のような切開を伴わず、傷跡が残らない点です。治療は皮膚表面から行うため、お身体への負担が少なく、施術当日から通常の生活に戻ることができます。施術時間は両脇で約1時間程度で、忙しい方にも受けていただきやすい治療法です。
また、1回の施術で高い効果が得られるのもミラドライの魅力のひとつです。個人差はありますが、多くの方が1回の施術で汗やニオイの減少を実感されています。ミラドライによる治療は長期的な効果が期待できるため、根本的な解決を目指す方におすすめです。
このようなお悩みの方にはミラドライによる治療がおすすめです。まずは当院へお気軽にご相談ください。
カウンセリング
医師がニオイや汗の量をお肌の状態を見ながら丁寧にカウンセリングを行います。ミラドライの仕組み・効果・リスクなどの説明を行い、しっかりご納得いただいた上で施術を行います。
剃毛・マーキング
施術する範囲の剃毛とマーキングをします。事前に脇毛を剃ってご来院いただくと、スムーズに施術が可能です。
麻酔
痛みを緩和するために局所麻酔を注入します。
照射
ミラドライを用いてマイクロ波を照射していきます。麻酔に加え、冷却しながら照射するので痛みは感じにくいです。
冷却
ミラドライ施術後は、皮下組織内部が火傷のような状態になりますので、施術後10分ほどは施術箇所を冷却します。施術部分は少し赤みがでますが、赤みは一週間程度で消えます。
以下の方はミラドライを受けることができません。
施術時間 | 60〜90分(両脇) |
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回数 | 個人差はありますが、1回で効果を感じていただける方が多いです。 |
痛み | 局所麻酔による注射の痛みがございますが、施術中は麻酔が効いて痛みは感じにくいです。 |
ダウンタイム | 赤みや腫れ、痛みが出現し、腕を上げにくくなることがあります。1週間程度で治まる方が多いです。神経損傷の可能性が数%あるとされています。 |
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